スウェーデン(及びフィンランド)のアルコール独占事業は、スウェーデンと欧州委員会の間の最も困難な交渉課題の1つであった。EU内での自由貿易を主要目標としていることを考えれば、独占事業に対する否定的姿勢も理解できなくはない。これはEUの「憲法」であるローマ条約(the Treaty of Rome)にもうたわれている。
小売り専売公社が二の種の障壁となるかどうかについては、まもなく欧州委員会司法裁判所(the Court of Justice of the European Communities)での判決が下る予定である。その背景には、スウエーデンが既にEUのメンバーとなっていた1995年初めに、食料品店の店主が自分の店でワインを販売したという事実がある。